一般社団法人安城青年会議所
第64代 理事長所信
一般社団法人安城青年会議所
第64代理事長 野村 直仁
自立・自律・自導
青年会議所の使命は「より良い変化をもたらす力を青年に与えるために、発展と成長の機会を提供すること」です。端的に言えば、青年会議所はより良く変わる機会を提供しています。その機会が青年会議所には大きく3つ存在すると私は考えています。
1つ目は自身を磨くトレーニングの機会です。自身が意識し望みさえすれば、青年会議所運動を通じて、他人へ自分の想いを伝える能力、組織のマネジメント能力、発想を転換する能力など、様々な力を身に付け、自身を成長させることができます。
2つ目は他人を通じて自分を知る機会です。青年会議所では単年度制を採用しており、これにより与えられる担いや関りを持つ仲間が毎年異なります。あらゆる立場から多くの仲間と議論を交わすことで、自身が何を肯定、否定するかなど、大切にしている価値観を改めて認識することができます。
3つ目は自身に挑戦する機会です。自身に挑戦するとは、自分が決めた目的に向かって行動するということです。青年会議所では例会や事業を実施する際には必ず議案という事業計画書を作成します。社会や仲間のための目的を設定し、スケジュールを立てて行動していく過程で得られるその経験と習慣は、社業で活きるだけでなく、自身が豊かな人生を歩む上でとても大切な考え方です。
青年会議所にはこれら3つの機会が存在することを安城青年会議所会員全員に改めて認識していただき、自身のために存分に使い倒して欲しいという想いから、「自立・自律・自導」を本年度のスローガンに掲げました。挑戦の積み重ねが今の自分を形づくっています。安城青年会議所会員全員がこのスローガンを胸に、居心地の良い場所から飛び出して、ここ安城から新たな行動を起こしてくれること信じています。安城青年会議所会員一人ひとりの成長が、安城青年会議所をより一層魅力的な組織へしていくのです。第64代理事長として、スローガンに掲げました「自立・自律・自導」をまずは私自身が体現するとともに、安城青年会議所会員一人ひとりを全力で支援することをお誓い申し上げます。
会員拡大率100%達成
全国の青年会議所会員の人数は減少傾向にあり、会員数は約67,000人をピークに現在では約32,000人となっています。そして、私たち安城青年会議所においても例外ではなく、ここ数年で会員数が著しく減少しています。そこで2023年度安城青年会議所では、最重点施策として会員拡大率100%を掲げ、これを達成するために、全ての例会、委員会運営において、会員拡大への関連付けを義務化し、安城青年会議所会員一人ひとりの会員拡大に対する意識付けを図ります。
会員拡大によって多様な仲間と関りを持つ機会が増えれば、会員が身に付けることができる能力はさらなる幅と深度をもたらし、自身が大切にしている価値観をより客観的に認識することができます。また、会員拡大によって多くの仲間とともに青年会議所運動を展開していくことができれば、自分一人や社業ではできない、より大きな挑戦を試みることができます。私が会員拡大に強くこだわる理由は、青年会議所が会員に提供している、より良く変わる3つ機会はどれも、会員数に応じて効果が増大すると考えているからです。この学びの機会こそ他団体には無い、青年会議所の独自性であり、同時に魅力でもあります。今一度、私たち安城青年会議所会員一人ひとりがこの組織の素晴らしさを改めて認識し、自信を持ってそれを外へ広めていっていただきたいと思います。
会員拡大は誰かのためではなく、自分のためのものです。安城青年会議所会員一人ひとりの行動が安城青年会議所をより一層魅力的な組織へしていきます。勧誘活動をしなくても人が集まる、そんな組織を目指して。
結びに
行動なしには成長なし。本で読んだり、人から聞いた知識は、行動に移し経験して初めて、自らの血肉になります。失敗を恐れて行動をしなければ、自身の成長につながりません。そして、成功だけが成長ではありません。むしろ失敗から得られる成長の方が大きいかもしれません。失敗を恐れず青年会議所運動を展開していきましょう。それが自身を成長させる一番の近道です。
苦労の先に楽しさがあります。苦労があるからこそ楽しさが映え、苦労が多ければ多いほど楽しさも大きくなります。もしかしたら、青年会議所活動の中で辛いことや不安になる事、1人では困難なことがあるかもしれません。しかし、そんな時こそ自分や仲間を信じてください。苦楽をともに乗り越え、自身の成長を実感できる充実した1年にしましょう。
2023年度スローガン
「自立・自律・自導」
・自立とは、船を作ること
知識、能力を身に付けて、自分を性能の良い船にする
・自律とは、コンパスを持つこと
どんな状況下においても、ぶれない判断を下せる基準を持つ
・自導とは、地図に目的地を描き進んでいくこと
自分はどこに向かうかを決断し、そこへ向けて行動に移していく
最重点施策 「会員拡大率100%達成」